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2024年 7月 委員長あいさつ


定年後再雇用~シニア人材の活用~


毎日のお仕事お疲れ様です。
アークランズ労働組合 中央執行委員長 安達です。

高年齢者雇用安定法が2013年4月に改正・施行されて希望者全員の65歳までの雇用確保が義務付けられてから10年が経過しました。 厚生労働省の高年齢者雇用状況等報告によれば、現状99.9%の企業が何らかの仕組みで65歳までの雇用を確保しているとのことです。

企業にとっては、人手不足が一段と厳しさを増す中、このようなシニアの活用は避けられないのが実情です。 雇用延長は進んでいるものの、仕事の内容が自分の能力に見合わない、定年前と同じ仕事をしているのに給与が大幅に下がったなどと不満を抱くシニアは現役世代に比べても多く、企業はシニアの働き方と賃金の在り方を見直さなければならない時期に来ているといえます。

60歳以上で再雇用したシニア人材の収入を高める企業が増えているようです。 例えばスズキは60歳以上の再雇用社員の基本給を現役並に維持する新しい人事制度を作り、定年前と同じ内容の業務を維持してもらうことを条件に65歳まで再雇用し基本給を維持するのだそうです。 そうすることで専門的な技術や知識を持ったシニア社員に意欲的に活躍してもらうようにするのです。
カルビーでもスキルがある再雇用社員は現役時代と同じ処遇をそのまま引き継ぐ制度を新設しました。

企業にとってはシニア人材の活用は不可欠になっていますが再雇用で待遇が下がることで働きがいがなくなるという課題にどう向き合っていくのか、賃金で報いることがつなぎ留めに必要であるということです。