2023年2月 委員長あいさつ
2023労使交渉~年収の壁~
毎日のお仕事お疲れ様です。
アークランズ労働組合 中央執行委員長 安達です。
労使のトップ会談(経団連。連合)で、2023年度の春季労使交渉が事実上スタートしました。
急速な物価高への対応という点では労使の課題が一致しているようですが、実際の賃上げ率となると、5%程度と昨年よりも高い水準を掲げる労組側と景気の先行きを見極めたい経営側とでは大きな隔たりがあり、今後の交渉は難航しそうです。
それでも経団連会長の言葉として「物価高で生活水準を上げるにはベースアップが必要だ」と強調していたとのことです。
企業業績悪化の懸念もある中、労使ともに生活者の目線に合わせた対応が求められます。
「年収の壁」問題にも向き合わなければなりません。
主な壁としては所得税が発生する103万円、一定の条件を満たすと厚生年金や健康保険に加入するための社会保険料が発生する106万円、配偶者の扶養を外れて自分で社会保険料を払う130万円、配偶者特別控除が減り始める150万円の壁があるといわれています。
時給が上がっても年末に労働時間を調整しなければならなくなり、人手不足が続く中、就労抑制の要因となっているこの問題に政府としても取り組んでいくということです。
厚生年金に加入するパート労働者を広げるなど当初は本人の負担が増えることになる改革にも取り組むなど様々な制度との調整が必要になります。
制度を修正するには所得税法などを見直す必要があります。
UAゼンセンの組織内議員たちは、働く人たちのためにこの問題に取り組んでいます。